愛知県は味噌だけじゃない!意外と知られていない郷土料理

 こんみかん!愛知県在住、尾張弁をしゃべる旅するVクリエイターのみかんぼ〜と申します!

 愛知県って、名古屋メシや中部地方の美味しいもんが有名やけど、実はもっと地元に根付いた郷土料理がたくさんあるんやで。ワシが特に好きなのが、鬼まんじゅう、タコ飯、ハゼの佃煮。この三品はどれも、地域ごとの特性や素材を活かしとって、ワシの心をいつも満たしてくれる。今回は、この三つをピックアップして、ちょっとだけ深掘りして紹介していくで。

 観光気分を味わってほしいから、尾張弁混じりで話すけど、まぁあんまり気にせんといてな(笑)。


鬼まんじゅう:戦時から愛され続ける素朴な味わい

鬼まんじゅう」は、名古屋市を中心に愛知県全域でよく作られとるお菓子だがね。主にさつまいもと小麦粉を使って作るんやけど、この名前は、さつまいもを角切りにした形が鬼のツノや金棒を連想させることからつけられたんだわ。地域によっては「芋ういろ」や「芋まんじゅう」って呼ばれることもあるんだって。

 戦時中の食糧難の時期に、米の代わりとして手に入りやすいさつまいもや小麦粉を使うようになって、広まったんだわ。特に収穫量が多くて安かったさつまいもが使われとったけど、味にクセがあったから、それをうまく食べるために工夫されて、鬼まんじゅうが生まれたんだよね。


 その後、高度経済成長期には、腹持ちが良くて安価で手軽に食べられるおやつとして、家庭でもよく作られるようになったんだわ。秋にさつまいもを収穫する時期に特によく作られるけど、和菓子屋さんでは年中食べられるし、季節に関係なく楽しむことができるんだよね。

 作り方は、1cm角くらいに切ったさつまいもを、小麦粉と砂糖を混ぜた生地に加えて蒸し上げるんだ。さつまいもの皮も一緒に使うと、色合いも良くなるし、食感も楽しめるんだわ。


 温かい状態で食べても美味しいけど、冷たくしてもまた違った味わいがあってええんだよね。最近では、ふんわりした生地にアレンジしたものや、さつまいもの代わりにリンゴを使ったものもあるんやって。和菓子屋さんでは、蜜煮したさつまいもを使ってるところもあれば、家庭ではシンプルに塩と砂糖で味付けして作ることが多いんだわ。

 鬼まんじゅうは、手軽に作れるから家庭でもよく作られ、地域の食文化としてしっかり受け継がれとるんだね。学校給食に登場したり、さつまいも栽培と一緒に調理実習を行うこともあって、伝統を次の世代に伝えようとする努力が続いとるんだよ。今では、温かい手作りの味をみんなで楽しむことができる一品として、地域の人たちに愛されとるんだわ。


タコ飯:愛知の漁師飯、地域に根付いた伝統の味

 愛知県の「タコ飯」は、特に尾張地域と日間賀島で伝承されとる漁師の料理だがね。この料理は、漁師たちが釣ったタコを船の上でぶつ切りにして、米と一緒に炊き込む形で作られとるんだわ。

 愛媛県や香川県、広島県の瀬戸内海地域でも親しまれてるけど、愛知のタコ飯は独自の特徴があるんだよね。

 特に日間賀島は良質なタコが取れることで有名で、「タコの島」って呼ばれとるんだわ。そこにはタコにちなんだモニュメントがあったり、夏にはタコ祭りが開かれて、タコの供養と豊漁を祈る行事が行われるんだよ。


 タコには、豊作を願う意味が込められた風習があって、特に南知多の方では、半夏生の日にタコを食べることで知られとるんだよね。タコにはタウリンが豊富に含まれとって、夏バテ予防にも効果的だと言われとるから、この時期には特に食べられるんだわ。

 愛知では、生タコを米と一緒に炊き込むことで、タコがきれいな桜色に染まって、別名「桜飯」って呼ばれることもあるんだよね。煮たタコとはまた違う味わいが楽しめるんだわ。


 最近では、地域ぐるみでのPR活動や学校給食に登場することで、タコ飯がしっかりと保存・継承されとるんだわ。地元の飲食店でも、店独自の味付けでタコ飯を楽しめる場所が多くて、それぞれの店でちょっとずつ違ったタコ飯が味わえるんだよ。だからこそ、愛知県の特産品として、今でも多くの人に親しまれとるんだわ。


ハゼの佃煮:三河湾の味、正月には欠かせん縁起物

 愛知県の三河湾地域では、昔から取れた魚を長く保存できる佃煮の文化があったんだわ。特に「ハゼの佃煮」は、正月のおせち料理には欠かせん縁起物として親しまれとるんだよね。この地域では、9月から11月にかけてハゼ釣りが盛んで、捕れたハゼを焼いて保存して、佃煮や昆布巻きの芯、さらには雑煮の出汁なんかにも使われるんだわ。ハゼはどうしても臭みが気になるけど、たまりと砂糖でじっくり煮詰めることで、その臭みが消えて、まろやかな味わいになるんだよ。

 最近、家庭でハゼの佃煮を作る機会は減っとるけど、佃煮屋さんや柳葉市場では、正月シーズンになると国産の焼きハゼが手に入るんだよね。しかし、今は国産のハゼがだんだん少なくなってきて、海外からの輸入品が多くなっているのが現実だわ。それでも、三河湾の味としては今でも多くの人に愛されている、地域の伝統的な味だよ。

 ところで、個人的に一番の食べ方は、ハゼの佃煮を梅酒と一緒に食べることだね。梅酒の甘さと酸味が、佃煮のしっかりとした味わいを引き立てて、もうたまらん!それに、白いご飯と一緒に食べるのもまた最高だよ。ご飯に佃煮をのせて、梅酒で少しリフレッシュしながら食べると、口の中で味が絶妙に調和するんだわ。これが、私のお気に入りの食べ方なんだよね。



郷土料理に込められた地元の魅力

 こうやって、愛知県の郷土料理を改めて紹介すると、ほんとにその土地の人々の暮らしが感じられる料理ばかりやな。鬼まんじゅうの素朴な甘さ、タコ飯の海の幸、そしてハゼの佃煮の川の恵み──どれもがその土地で育まれた味わい深い一品で、食べるたびに地元の魅力を再発見できるんや。

 名古屋の味に限らず、こうした郷土料理をもっと知ってほしいし、地元の食文化を大切にしていきたいなって思う。


 今度、もし名古屋や愛知に来ることがあったら、是非この三品を試してみてな!郷土料理を味わいながら、地元の温かさを感じてもらえると思うで。


出典:農林水産省、愛知県庁 より



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